しっかり在庫管理をしていても、タイミングによっては在庫切れが起こってしまうことはあります。

 

ここではamazonで注文が入ったのに商品をいくら探しても見つからない場合や、利益が出ない場合についての対処方法を解説します。

 

こういう時は、Amazonの注文管理画面からお客さんに注文キャンセルの依頼をして、お客さんにキャンセルをして貰うようにしましょう。

 

この時に注意が必要なのが、その「手順」です。

手順を間違って注文をキャンセルすると、アカウント健全性という指標の出荷前キャンセル率が悪化してしまいます。

 

 

出荷前キャンセル率は7日間単位で評価され、出荷した商品に対してどれだけキャンセルが多かったか?の割合として計算されます。

 

2.5%を超えてしまってもすぐにペナルティがあるというわけではありませんが、出荷前キャンセル率が慢性的に2~30%を超えていると「パフォーマンス改善計画」を求められます。

 

この「パフォーマンス改善計画」は簡単な反省文とは違い、論文並みに難しい文章を求められます。

労力も時間もかなり取られるだけでなく、審査に通過する改善計画が提出できない限り、「出品者出荷」による出品権限が停止されたままとなります。

 

なので、なるべくキャンセル率が上昇しないように、在庫管理などをきっちりする必要があります。

 

ただ、どうしても在庫切れは起こってしまったりするので、キャンセル率を上げないで注文をキャンセルする方法を解説します。

 

 

出荷前キャンセル率を上げないためには?

 

amazonの通常の方法で注文のキャンセルをすると、出荷前キャンセル率という指標が下がってしまいます。

 

しかし、実はamazonでは、お客様からキャンセルの依頼を受けてから『購入者の都合』というキャンセル理由で注文キャンセルすると、出荷前キャンセル率は上昇しないのです。

※お客様からキャンセル依頼を受ける前にキャンセルをするとキャンセル率は上昇します。

 

これは非常に重要なポイントなのでしっかり覚えておいて下さい。

 

 

お客様にキャンセル依頼をしよう

 

ではどのようにしてお客様からキャンセル依頼をしてもらうのでしょうか?

この方法は非常にシンプルなのですが、お客様に注文のキャンセルしていただくよう、メッセージでお願いをしましょう。

 

まずは私たち販売者から、キャンセル依頼のメールをAmazonのメッセージ機能を使って送付します。

 

まずは注文管理画面からキャンセル依頼をする商品の、購入者の名前をクリックしてメールの送信画面を開きましょう。↓

 

 

すると下のような画面が開くので「注文の出荷に関する問題を通知する」にチェックを入れてメッセージを記入しましょう。

 

 

キャンセル依頼文章の例

 

例文:

=====================

[重要]
〇〇様

お世話になっております。
この度は、商品をご購入いただき誠にありがとうございます。

大変申し訳ないのですが、ご注文いただいた「△△」ですが、他ショップでも販売しておりました関係で現在在庫切れになっておりまして、商品の発送ができない状況です。

早急に別商品の準備を進めて参りましたが、弊社で在庫切れを起こしております状況です。
再入荷の連絡も取り合って参りましたが、入荷の見込みが未だ立っておりません。

せっかくご購入頂いたにも関わらず、ご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ございません。

大変お手数をお掛けしますが、注文管理画面より【商品をキャンセルする】のお手続きをして頂けないでしょうか?
(商品代金は全額返金いたします。キャンセル理由は【売り切れ】等で構いません。)

ご迷惑をお掛け致しますことを心よりお詫び申し上げます。

=====================

 

このメッセージを送信して、

お客様から、「注文のキャンセル依頼」というタイトルで返信がきたら購入者都合でキャンセルしても大丈夫です。↓

 

 

返信は購入者からのメッセージで確認できます。

特に返信することもないと感じた場合は、『返信不要』ボタンを押すことで、返信しなくてもよくなります。

 

 

キャンセルの方法

 

注文キャンセル依頼の連絡が来たら同じく注文管理画面から注文キャンセルをクリックします。

 

 

 

ここでキャンセルの理由は、必ず「お客様都合のキャンセル」を選ぶようにしてください。

それ以外の理由でキャンセルすると出荷前キャンセル率が上がってしまいます。

 

 

 

この状態で注文キャンセルをクリックすると購入者都合でキャンセルが完了です。

 

キャンセル依頼の返信がない場合は?

 

キャンセルの流れはお分かりいただけたでしょうか?

このとき、お客様からキャンセル依頼の返事が来ればいいのですがキャンセル依頼のメールを送っても返信がない時もあります。

 

こういう時はまず、メールの時間帯を変えて、出荷期限まで何度もメッセージを送り直すようにしましょう。

※タイトルに[重要]とつけると見てもらいやすくなります。

 

 

それでも返事が返ってこない時はどうなるのでしょうか?

キャンセルできないまま出荷期限を超えてしまうと、次は出荷遅延率という指標が上がってしまいます。

 

注文前キャンセル率は7日間でいったんリセットされますが、出荷遅延率はリセットされるのに30日間かかります。

 

出荷遅延率の方が回復しづらいので、その場合はお客さんにメッセージを送信して、「一般的な調整」を選択してこちらからキャンセルしましょう。

 

メッセージテンプレはこちら

↓↓↓

=====================

[重要]
〇〇様

お世話になっております。
たびたびのご連絡で申し訳ございません。

大変申し訳ないのですが、ご注文いただいた「△△」ですが、他ショップでも販売しておりました関係で現在在庫切れになっておりまして、商品の発送ができない状況です。

早急に別商品の準備を進めて参りましたが、弊社で在庫切れを起こしております状況です。
再入荷の連絡も取り合って参りましたが、入荷の見込みが未だ立っておりません。

せっかくご購入頂いたにも関わらず、ご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ございません。
つきましては、注文をキャンセルとさせていただき、商品代金の全額をご返金させていただきます。

ご迷惑をお掛け致しますことを心よりお詫び申し上げます。

=====================

 

このメッセージを送ってキャンセルしましょう。

※注文をキャンセルすると購入者情報が削除されてメッセージが送れなくなるので、順番を間違えないようにしてください。

 

 

出荷前キャンセル率が一時的に上昇してしまってもすぐにはペナルティがあるわけではないので、次回からまた注意して、慢性的に上昇し続けないようにしましょう。